2016年9月14日 更新

【相続手続き】必要な戸籍謄本と取得できない場合と対処法

相続手続きをする時は、亡くなった方の生涯にわたる戸籍謄本と、相続人全員の現在の戸籍謄本が必要です。相続が正しく確実に履行されるためですが、戦争や大災害などで消失したり保存年限が過ぎていたりで取得不可能なこともあります。その場合は・・・?

被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本の取得

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亡くなった方の生涯にわたる戸籍謄本が必要なのは、
亡くなった事と、誰が相続人でどんな関係かを確認するためです。
親や兄弟姉妹、配偶者は誰か、婚外子や養子を含め子は何人いてどの人か、
ということが戸籍を揃えることではっきりします。
相続税や不動産の変更登記、預貯金の相続など、多くの手続きで必要です。
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2-1.被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本(除籍謄本・改製原戸籍謄本)

相続の手続きで欠かせないのが「被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本(除籍謄本・改製原戸籍謄本)」です。(これ以降は「被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本」と呼びます。)

「被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本」には、被相続人がいつ誰と誰の間に生まれた子であって、その両親のもとで兄弟が何人いるか、誰と結婚したか、子供が何人いるか、いつ亡くなったかといったことがすべて記録されています。
(略)
もし、被相続人に隠し子や養子がいる場合でも、「被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本」を丹念に読み込むとその存在が明らかになります。

全相続人の現在の戸籍謄本で確認する

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一方、相続人の戸籍謄本を揃える理由で最大なのは、該当者の生存確認です。
相続人が配偶者と子のみで、日常的に連絡を取り合っているような場合は問題がありませんが、
例えば、他に子や養子がいることが調べてみて分かる場合があります。

戸籍に記載のある子や養子は、日常的に没交渉だったとしても相続権を持っていますから、
まず生存を確認し、被相続人が亡くなったことを知らせる必要などもあります。
仮に死亡していてさらにその子、被相続人の孫がいた場合などは相続権が引き継がれ、
新たに戸籍謄本取得が必要となったりもします。
相続人調査の手順1:相続人調査が必要になる理由

故人の相続人が誰であるのかは、身内の中ではわかりきったことかもしれませんから、改めて戸籍を収集して調査することを不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、たとえ身内の中では家族関係が明らかであったとしても、他人から見ればその家族関係を客観的に証明するためには戸籍が必要となるのです。

相続手続きにおいて、銀行や法務局、証券会社や運輸局などが遺産名義変更を受け付ける際に大量の戸籍の提出を求めるのは、このような理由で相続関係を客観的に証明する資料を確認する必要があるからです。
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戸籍取得の基本は、新しいものをまず取得し、必要な分だけ遡って取得請求を繰り返すことです。
自分の現在の戸籍謄本は、本籍地に請求すればすぐに取れますが、
被相続人を含め自分以外の人の分は、取得に正当な理由があることを示す必要があります。
遺産相続のために取得が必要な旨を伝え、取得したい謄本の該当者と自分の関係がわかるもの、
例えば一段階前に取得した謄本のコピーなどを添付することとなります。
質問
被相続人の出生から死亡までの戸籍の証明をとることはできますか。

回答
戸籍は、新しいものから古いものへと遡るのが一般的です。

1.亡くなったときの本籍地で、亡くなったことが載っている戸籍謄本(または除籍謄本)を取ってみてください。亡くなられた方の本籍地がわからない場合には、亡くなった方の住民票の除票を「本籍・筆頭者を記載する」で取って、本籍地を確認してください。

2.亡くなったことが書いてある戸籍謄本または除籍謄本(亡くなった方の戸籍にご親族が残っていれば戸籍謄本、その戸籍に入っている方全員が死亡や婚姻などにより除籍になっている場合は除籍謄本、となります)を取りましたら、戸籍の最初の欄を見てください。

3.「○年○月○日改製」と書いてある場合には、同じ本籍地に「改製原戸籍」がありますので、同じ本籍地で「改製原戸籍」を取ります。

4.「○○県○○市○○より転籍」と書いてありましたら、他の区市町村から本籍地を移したということですので、前の本籍地で除籍謄本を取ってください。

5.戸籍の最初の欄(戸籍事項といいます)に「○年○月○日編成」などと書いてあり、改製でも転籍でもない場合は、亡くなった方のお名前の上(縦書きの戸籍の場合)または右(横書きの戸籍の場合)を見てください。そこに「◎◎と婚姻届出○○県○○市○○△△戸籍より入籍」などと書いてありましたら、結婚によって△△さんの戸籍から移ってきたということですので、そこに書いてある本籍地・筆頭者で除籍謄本(改製原戸籍や戸籍謄本のときもあります)を請求します。

このように、ひとつひとつ戸籍を遡っていくことで、出生時までたどりつくことができますが、戸籍の保存期間の経過や戦災による焼失のため保存されていない場合もあります。

戸籍謄本が取得できないとき

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戸籍謄本の取得を進めていくと、戸籍そのものが無くなっていることがあります。
第二次世界大戦の空襲で役所ごと焼けて書類が無くなったり、
大きな地震や火事などで失われたりということは珍しくありません。
また、以前の法律では戸籍の保存年限が今より短く、破棄されている例もあります。

このように、やむを得ない理由がある時には、
謄本に代えて市町村長名での「謄本が公布できない」旨を
記した証明書で相続手続きを進めることができます。
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tinian tinian

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