2016年8月23日 更新

【内縁の妻】でも遺産相続が可能!~今からできること~

長年寄り添った人が亡くなったとき、婚姻関係を結んでいないと普通は遺産を相続することはできません。しかし、事前に対策を講じることで相続することが可能です。今回は大切な人が亡くなったときに金銭的に途方に暮れないようにするための方法についてまとめます。

長年付き合って一緒に過ごしたり病気の看病をしたりしてきたけれど、
亡くなった途端に子どもたちから「内縁の妻」と言われ厄介者扱いを受けるケースってよく聞きます。

長く一緒にいて大切にしてきた相手とのつながりを断ち切られないためには
どうすればいいか考えましょう。

内縁とは?

 (10895)

内縁関係とは,事実上の婚姻関係にありながら,婚姻届を出していない事が理由で法律上の婚姻関係が認められない関係のことを言い,内縁関係にある男女を「内縁の夫」「内縁の妻」といいます。
愛人は不倫関係の相手をいい、内縁関係とはまったく違います。

内縁の妻は基本は遺産相続の権利がない

内縁の妻が法定相続人となることはありません。民法の定める法定相続人は、「配偶者+子・直系尊属・兄弟姉妹」ですが、これはあくまで法律上の配偶者や親子・兄弟姉妹の関係にある方を指しており、事実上の婚姻関係や親子関係等は含まないのです。
立法論としては、内縁の配偶者に一定の相続権を認めるという方向性も考えられますが、少なくとも現行法下の遺産相続では、被相続人の内縁の妻(夫)が法定相続人として相続権を取得することはありません。
どんなに信頼し合って長く一緒に過ごしていても、
婚姻関係にない限り内縁の妻は民法上相続の権利はありません。

内縁の妻が得られるもの

借地権のみ

 (10893)

夫がアパートなどを借りて自分も内縁の妻としてそこに一緒に住んでいた場合、引き続きアパートに住み続けることができます。
ただしこれは、正確に言うと賃借権の相続ではありません。
法律上の夫婦ではなく内縁の妻のため賃借権は相続されないからといって、ただちに居住場所を奪ってしまうというのは「権利の濫用」にあたる、ということです。
相続とは言えませんが、内縁の夫が亡くなったからといって住む場所を奪われることはないのです。
唯一得られるのは一緒に過ごした場所なのです。

財産を相続する方法

遺言書を書いてもらう

 (10894)

内縁の夫の子どもたちと揉めないためにも、「公正証書遺言」を書いてもらいましょう。
財産すべてでなくても、何分の一かを明確に記載してもらいます。
公正証書とは、公証人が民法などの法律に従って作成する公文書を示します。
相続財産を特定して記載しなくとも、「全ての財産を遺贈する」というような書き方でも差し支えありません。
不動産を遺贈する場合には、遺言執行者の指定も必ずおこなっておくべきです。遺言執行者がいないときには、相続人全員を登記義務者として、遺贈による所有権移転登記をするか、または、家庭裁判所に遺言執行者の選任をしてもらう必要があります。
なお、このような遺言をした場合、遺言者(被相続人)の兄弟姉妹が法定相続人であるときには遺留分の問題は生じません。しかし、遺言者の子、直系尊属が法定相続人である場合には、その遺留分を侵害することになるので注意が必要です。
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