2016年11月16日 更新

【トラブル事例】遺産相続で揉め事になるのはどんな時?

家族が亡くなって遺産相続の手続きを・・・。この時、それまで仲の良かった家族でもトラブルになることがあります。 トラブルを防ぐために遺言状を書いておくのがいいですが、急に亡くなり遺言状もなかった場合、どんなトラブルが起きるのか知っておきましょう。

遺産相続のトラブル

遺産相続中に、今まで仲の良かった者同士で争いが起こることが多々あります。
金の切れ目が縁の切れ目といわれているように、これが原因で疎遠になる方も出てきます。
出来ればトラブルなく解決したいものですが、色々なトラブルが発生するのも事実です。
そんな事にならないよう、トラブル事例を見て事前に準備をしておくといいでしょう。

現金のように公平に分けられない土地や建物のトラブル

 (13374)

 亡くなられたAさんの財産は、預貯金が少しとAさんが住んでいたご自宅とその土地のみ、Aさんの相続人は奥様が既に亡くなられていたため、長男さん、次男さんのお二人で、長男さんがAさんと同居という状況でした。

 財産の分割に関して、長男さんのお考えとしては、同居していた長男さんがご自宅とその土地を相続し、次男さんがいくらかなりの現金を相続することでスムーズにお手続きが済むはずでした。

 ところが次男さんがこういいだしました。「兄さんと僕とは同じ割合で相続する権利があるはず。兄さんに比べて僕の相続する財産はあまりにも少ないので、ちゃんと公平にしてほしい。」と。

 確かに評価額からすれば次男さんの言うとおりではありますが、Aさんとしてはご自宅やその土地を売却するわけにはいきませんし、かといって代わりに支払う現預金もありません。

 話し合いは平行線のまま折り合わず、最終的には長男さんが折れて、おおむね同じ割合となるようご自宅とその土地を共有するという、将来に不安を残す形の遺産分割となってしまいました。

 そして数年後、心配していた不安が現実のものとなりました。次男さんがご自身の持ち分を売却したいと言ってきたのです。それが無理なら自分の持ち分を長男さんに買い取ってほしいと。

 やむにやまれず長男さんは次男さんの持ち分を買い取ることにしましたが、このような状況で兄弟の仲が円満に続くわけがありません。
現金のように相続できる割合で分けられるものならば問題もないですが、
土地や建物は現在住んでいたりする場合は半分にというわけにいかないので、
トラブルになりやすくこれが原因で家族仲がギクシャクしてしまい疎遠になるというケースもあります。
できれば、生前に家族で遺産分与の方法を相談しておくことでトラブル回避できます。

親の事業を継いだ場合のトラブル

 (13375)

父親が亡くなって子どもが3人(長男、長女、次男)がいる場合を考えてみましょう。
父親は生前飲食店を営んでいましたが、遺言書により、長男が家業である飲食店とその不動産(土地と建物)を相続することになりました。
被相続人には、飲食店の土地建物以外にほとんど財産がなかったので、他の相続人(長女と次男)はほとんど遺産の取得分がなくなってしまいました。
そこで、長女と次男は自分達の遺留分を主張して、長男に対し、遺留分相当額の返還を請求しました。
ところが長男にしてみると、家業を継いだのだから土地建物も相続出来て当然と考えており、遺留分の返還に応じたくないという考えです。
このようにして、兄弟感でトラブルが起こってしまいます。
遺言状があっても、他の兄弟への相続がないことでトラブルとなった事例です。
父親の意思では長男が受け継ぐことを望んでいていも、
どこまでが受け継ぐ物の中に入っているのかという点で
兄弟で納得できなかったことが原因で起こっています。
遺言状を書く場合は、弁護士等に相談をして死後に兄弟でもめごとが起きないように、
家業を受け継ぐ場合どこまで受け継ぐのかを相談しておけば防げたトラブルかもしれません。

亡くなった方を生前世話をした方としてない方の分配トラブル

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被相続人Aが死亡し、相続人は子B、C、Dの3人である。
遺産は不動産(評価額3000万円)のみである。
BとBの妻Eは、Aの生前、認知症になったAの世話を行っていたが、CとDは、ほとんど何の世話も行わなかった。
CとDは、法定相続分に従って3分の1の取り分があると主張しているが、BはCやDと同じ取り分では納得がいかない。
亡くなった方のお世話をした方からすると、
それまでに治療費や介護費等色々お世話に費やした費用のことを考えると、
同じ配分では納得がいかないという事例です。

世話を兄弟で分担できればいいのですが、県外に住んでいたりしてできない場合は、
亡くなられた方が病気になった時点で、
兄弟で相談し生前から協力しあう方法を探して用意しておくとトラブルを防げるかもしれません。

戸籍上の妻と内縁の妻との間で起きたトラブル

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momonosuke momonosuke

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