2016年7月15日 更新

【借地権】の対抗要件には建物の【登記】が不可欠!

地主から土地を借りてご自身所有の建物を建てた場合、その家を守っていくには建物の登記が重要なのをご存知でしたか?賃借権は債権になり、第三者への対抗力にはなりません。ちょっと難しいかもしれませんが、大切な家を守るために参考にしてみてください。

写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (8231)

◆借地権とは

借地借家法上の概念で、建物の所有を目的とする地上権または土地賃借権をいう(借地借家法2条1号)。なお、借地権の付着した土地の所有権は底地と呼ばれる。
ちょっと難しいですね。
つまり借地権とは、地主からその土地の上に建物を所有することを目的として借りることです。
そして地主が借地権の付いている土地の所有権を持ち、それを底地といいます。

◆借主を守る法律がある

 (5267)

借地借家法
一般的にこの法律に違反する契約で借主に不利なものは、無効となります。借主にとっては、借りた土地や建物はできるだけ長く借りたいというのが普通ですので、この法律はその点を特に重視し、借主は契約違反など特別な事情がない限り、借りた土地や建物を利用し続けることができます。

さらに土地については借りている期間が長い場合には、借りている権利(これを借地権と言います。)に財産的な価値が生まれてきます。逆に貸主の、貸している土地(これを底地と言います。)の権利の価値は、借りている権利の財産的価値が増えると減る関係になっています。建物については、立地の良い店舗や事務所を除いて、借りている権利(これを借家権と言います。)に財産的な価値が生まれることはありませんが、貸主から借主に対して、貸している建物から出て行ってもらうためには、高額な立退き料を支払うことになります。
生涯そこに居続けられるか借主にとっては不安なところですよね。
ずっと住んでいると愛着が湧きますし、そこで子どもが生まれ家庭を作り、いろんな人脈も。
恵まれた環境で気に入った場所だとますます離れたくはありませんし、簡単に引っ越すことも出来ません。
そこで借主を保護するための法律が借地借家法と言われるものです。
写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (8234)

◆賃借権の登記は、ほとんどできない

-例)地主と土地の賃貸借契約締結⇒新地主に土地を渡せと要求された

土地の賃借権=借地権については,登記請求権がなく,実際に登記されることはほとんどありません。
この点,借地借家法に救済措置があります。
『借地上の建物の登記』,があれば,対抗要件になる=登記の代わりになる,と規定されています(借地借家法10条1項,旧建物保護法1条)。
建物であれば,借地人自身の所有物ですので,地主とは関係なく登記できます。
逆に,最低限建物の登記はしておかないとリスキー,ということができます。
新しい地主(第三者)に対しても対抗力があるのは、
「建物の所有権登記」をしているかが非常に重要になります。
元地主との土地の賃借権だけでは心もとなく、
第三者にその対抗力が引き継がれませんので注意が必要です。

そこで賃借権の登記をしておけばいいのですが、それには地主の協力が必要です。
しかし地主の権利を弱くする恐れのある賃借権の登記には、
なかなか応じず現実的にはほとんどありません。

今すぐに第三者が現れることはなくても、
将来を現実的に考え、借地上の建物の登記をしておくことをおススメします。
家を守るにはそれが基本です。

◆建物の登記に、地主の協力は不要

写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (8236)

Q借地上に建物を建てた場合、その建物の登記は借地人だけでできますか?やはり、土地所有者の協力が必要ですか?

A土地と建物は別個の不動産なので借地人が借地上に建物を建てた場合、建物の登記は土地所有者の協力がなくてもできます。
「建物の所有を目的とする賃貸借」においては、その建物の保存登記または表示登記をしておけば、土地賃借権を第三者に対抗できます。(借地借家法10条1項)
19 件

KEYWORDS

WRITER

hanamaru hanamaru

RELATED POST関連する記事

【土地登記】板橋区の土地を≪相続≫注意ポイント【税金】

【土地登記】板橋区の土地を≪相続≫注意ポイント【税金】

東京23区で商業地やオフィス街が多く、地価が高めの板橋区内の土地を相続する時の注意ポイントをまとめます。相続税の事や相続登記の事など、専門知識が必要な情報を説明しますね。法律事務所に相談するのはおすすめです。
letyour8 |61view
地価が上昇する渋谷区【相続税対策の方法と借地権割合】

地価が上昇する渋谷区【相続税対策の方法と借地権割合】

東京都の中心部の中で、渋谷区は地価が上昇し続けています。そこで、相続した土地の相続税対策が急務となっていますが、どうやって行って行けば良いのでしょうか。相続する際に知っておきたい、渋谷区の借地権割合などについてもご紹介します。
遺言書で【遺贈】を記載する場合…知っておきたい事とは?

遺言書で【遺贈】を記載する場合…知っておきたい事とは?

遺言書で法定相続人以外に相続をさせる方法が「遺贈」です。遺贈をすれば、任意の方に任意の遺産を相続させることが可能です。ですが、遺贈を行う際に知っておかなければいけないのが、相続税や登記のことです。トラブルにならないように知っておきたい事をまとめました。
みっきー |93view
【遺産相続を他人にする場合】対抗要件に注意が必要!

【遺産相続を他人にする場合】対抗要件に注意が必要!

遺産相続の際に他人へ遺産相続をさせたいと考える方も多いのではないでしょうか?そういった時に考えておきたいのが「対抗要件」についてです。対抗要件とは何でしょうか?他人に相続させるために行うこととは?まとめました。
nico25nico |743view
相続した「借地権」の種類は?「償却」の計算はどうするの?

相続した「借地権」の種類は?「償却」の計算はどうするの?

不動産を相続する場合、土地と建物の他に「借地権」があります。借地権は主に、建物を所有するために土地を借り使用する権利で、旧借地法による「借地権」と、平成4年に改正された借地借家法上の「定期借地権」では、内容も評価額の計算方法も違います。
perilla |289view