2016年11月22日 更新

四男に相続させたくない!相続人の廃除手続きを行う

相続人の中に、「生前暴行をされた」「借金をさせられた」などの不遇に遭い、相続させたくないという場合、相続させないためにはどうすれば良いのでしょうか?今回、実例を元に相続させない方法を考えようと思います。

相続人に財産を渡したくない

戊さんの四男は、高校を中退し、就職もせずパチンコに明け暮れている。
ある日、金の無心をしに来たところを、意を決し断ったところ、口汚くののしり、殴るけるの暴力を振るわれた。以来、そんなことが数年続いている。

 戊さんは、こんな息子は、ビタ一文とも財産を残したくない。どうにかして相続人からはずしたいと考えている。
子供が被相続人の生前に虐待などを行い、
被相続人である父や母は、その子供に相続をさせたくないという実例です。
悲しいですが、最近よくあるケースです。

相続人の廃除をする

被相続人を虐待・侮辱するなどの行為をした相続人に対して,被相続人としては,自分の財産を相続させたくないと思う場合はあり得るでしょう。

このような場合,被相続人は,遺言によって,その相続人に対する相続分を法定相続分と異なるものにすることはできます。

法は,被相続人の意思を尊重する制度として,「推定相続人の廃除(はいじょ)」という制度を設けています。
相続をする際にこういったケースになる事は想定されており、
民法では相続人の廃除という項目があります。
戌さんの四男に関して、この場合は相続人の廃除を行うのが良いです。

廃除事由となること

law - 商用無料の写真検索さん (13553)

民法892条において以下の相続廃除を行う為の要件が列挙されています。
1.被相続人に対する虐待
2.被相続人に対する重大な侮辱
3.その他の著しい非行

その他の著しい非行とは
1.被相続人の財産を不当に処分した
2.賭博などを繰り返し多額の借金をつくりこれを被相続人に弁済させた
3.浪費、遊興、犯罪行為など親泣かせの行為を繰り返した
4.重大な犯罪行為を犯し有罪判決を受けている
5.相続人が配偶者である場合には婚姻を継続しがたい事由があること
6.相続人が養子である場合には縁組を継続しがたい事由があること
被相続人である戌さんが四男に上記のようなことをされた場合は、
相続人の廃除をすることが出来ます。
この場合、被相続人への虐待、賭博などでの借金が考えられる事由です。

手続き方法

document - 商用無料の写真検索さん (13554)

相続人の廃除をするには二つの方法があります。一つは被相続人が生前に家庭裁判所へ審判の申立をする方法、もう一つは遺言によって排除の意思表示をする方法です。

 家庭裁判所へ審判の申立をすると家庭裁判所で排除に理由があるか否かが審理され、理由があるとされれば排除の審判がなされ、推定相続人の相続権は剥奪されます。排除の審判が確定した場合、申立人は審判確定の日から10日以内に市・区役所等に排除の届出をしなければなりません(この届出は無料です)。
裁判所|鹿児島地方裁判所・鹿児島家庭裁判所 (13552)

相続人から廃除させるためには、
生前に家庭裁判所に申し立てるか、遺言書に記載をしておくかの二つです。
生前にこのような手続きを行うと四男に何をされるのかという不安があります。
その場合は遺言書を作成することになります。
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